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26話 上流への誘惑に負けた、エルの光速スケジュール変更

Auteur: みみっく
last update Dernière mise à jour: 2026-01-11 06:00:01

「まだ、ドラキンの配下のドラゴンが、いっぱい居るらしいけど大人しいから安心してね」

「え!? まだドラゴンがいっぱい居るんっすか?! そんな危ない場所に連れてこないでほしいっす。どこなんすか、ここ……」

 レナは、転移で家に戻ったにもかかわらず、まだ恐怖が抜けていないのか、半狂乱の声を上げた。彼女は周囲を警戒しながら、不安そうに尋ねた。

「ここは、普段住んでる家で『竜の谷』って所の近くだよ」

 俺が平然と答えると、レナはさらに驚愕した。

「何で、そんな危険な場所に家を建てるんっすか。人が近付いて良い場所じゃないっすよ」

 俺が家を建てたわけじゃないし……知らないけど、気が付いたらここに居たんだよね。そんな事情を説明するのも面倒だったため、俺は適当に返事をした。

「だから良いんだよ。おかしな人間も近付いてこないからさ」

 俺がそう言うと、レナはますます顔を引きつらせる。

「ううぅぅ、早くキャンプしてる場所に戻るっすよ! 危険すぎるっすっ」

 彼女の懇願に折れ、俺はフィオに確認を取ることにした。

「分かったよ。戻るけど良い? フィオ」

「うん。だいじょうぶ、えさあげおわったー」

 フィオの用事が済んだことを確認し、レナがあまりにもうるさいので、俺たちはすぐにキャンプをしている場所へと戻ることにした。

 転移で戻るなり、俺はさっき獲れたばかりの鳥をステフに渡すため、キッチンへと向かった。

「まだ、練習するの? ボクは、テントに戻るけど」

 俺が声をかけると、レナは疲労の色を隠せない様子で答えた。

「……もう疲れたっす。練習は、午後からにするっす」

 キャンプ場に戻ると、ちょうど森の奥からアリアとエルが姿を現した。二人の服には小さな葉っぱや泥がついており、ついさっきまで元気に駆け回っていたことが見て取れる。

「そらさんたち、どこに行ってたのです?」

 アリアが不思議そうに首を傾げて問いかけてきた。そらは、まだ状

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